自己分析で合否が決まる? 勝利への方程式〜メガバンク編〜

あえて初めに言っておきましょう。
今回話していく自己分析は、いわば”邪道の自己分析”です。
本来自己分析をなぜやるのかと言えば、一般的な回答は以下2つでしょう。

  1.  自分の強み・弱みを知るため
  2.  自分に合う業界・企業を見つけるため

就活の本来の姿、入社後の自分のことを考えれば非常に重要な事です。
王道の自己分析の仕方は、他の記事でも多数紹介しています。

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■元人事責任者が教える、最も効果的な自己分析法
■仕事の夢がない人必見!〜自分のなりたい将来像が簡単にわかる方法とは〜
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ただ、今回はあえて”内定を取ること”だけをゴールに自己分析を考えてみようじゃないかと思います。
近年、半沢直樹効果で再度注目の集まっている銀行業界をテーマに「銀行員になりたいんだ、理屈じゃないんだ!」という人向けに考えてみました。
それでは、邪道の自己分析講座のスタートです。

メガバンクの求める人材4項目

まずは、メガバンクが欲しい人材の重要4項目とその理由について説明していきましょう

周囲のメンバーを巻き込む力がある

 → メガバンクの仕事では、証券やカード会社など関係会社と連携して業務に当たるケースが多くあります。非常に重要視する項目の1つです。必ずしもリーダー的なポストでなくても良いので、自分なりの”リーダーシップ”が話せると良いでしょう。

チャレンジ精神

 → 安定志向の学生が集まりやすい業界でもあるため、そういう学生は積極的に排除しようとする傾向が強いです。

(銀行の求める)コミュニケーション能力

→ 営業する相手は経営者であるケースが多いため、経営者に可愛がられる、信頼される人材かどうかを判断します。

他者成長へ貢献したい、そのために自己成長していきたい

→ 総合職は、ほとんどが法人営業部へ配属され”融資業務”を担当していきます。
”融資”とは、お金を企業に貸すことでその企業の生産スピードを倍増させるなど、企業の成長を促していくことです。
”お金”をツールと捉え、”他者成長に貢献したい”と思える学生は、銀行からすると欲しい人間像となります。

具体的アプローチ

次に上記の項目に繋がる要素を引っ張ってくるための具体的アプローチを説明していきます。

周囲のメンバーを巻き込む力がある

まずは、自分のメインエピソードを決めていく際、登場人数を意識することです。
例えば「受験」や「資格取得」のエピソードから上記を伝えていくことは非常に困難なので、周囲との関わりを意識して、過去の経験を棚卸していきましょう。

チャレンジ精神

誰の目から見ても”高い壁に挑戦した”と伝わるエピソードであれば良いですが、多くのケース当事者じゃなければその大変さや壁の高さがわからないものです。

そこで、”学生時代頑張ってきたこと”や”自己PR”で「当時の現状」を出来る限り細かく説明出来るようにしておいてください。

例えば「飲食店アルバイトでお客様満足度向上に向けて努力した」学生がいたとして、この内容からだけでは「時給もらっている立場として当然じゃない?」とも思われがちな話ですが、
「アルバイトメンバーの士気が低く、頑張って接客をする人を小馬鹿にするような風潮すらあった」という状況下での出来事だったらどうでしょう?
社会人から見ても「よくその環境下で頑張ったね」と伝わり方は激変します。
この部分は”非常に勿体無い伝え方をしているな”というケースが散見されるので、
しっかり深掘りしていきましょう。

(銀行の求める)コミュニケーション能力

銀行業務の中で再現性の高いパターンとしては、大きく下記の2つです

  1.  相手の懐に飛び込み、可愛がられるタイプ
    →自分よりも年上の人と関係構築した経験を掘り起こしましょう。
  2.  相手の目線で物事を考え、信頼を得るタイプ
    →相手を知り、徐々に関係構築した経験を掘り起こしましょう。

他者成長へ貢献したい、そのために自己成長していきたい

もしかしたら就職活動の中で、最も使用するワードが”自己成長”かもしれません。
それだけ多くの学生が”自己成長”を売りにしているということです。
ここで重要なことは「自己成長を自分のためにしていくのではなく、最終的に誰かに還元するために自分を高めていきたい」と考えることです。

過去の経験の掘り起こしの際、「相手に何か還元できた・貢献できた」という出来事では、その要因(自分は過去どんな経験をして何を身に付けたから、相手の役に立てたのか)を深掘りしてみましょう。
また、「他者成長に貢献したい」という思いを持った”きっかけ”と”変遷”も重要です。
人事への納得感を意識して、「点」ではなく「線」で伝えられるようにしましょう。

例えば、、、、、

「最初はただ単純に”勝ちたい”という思いからチームのために努力した」

「仲間から感謝され、後輩から来年の決意表明を受けた」

「”勝てた”こと以上に、周りから感謝されたこと、後輩に良い影響を与えられ

たことに喜びを感じた」

「相手の成長に貢献する、良い影響を与えられ、感謝される人間になるため、今後も自分に出来る事を伸ばしていきたいと思った」

最後に

就活では無理やり自分を偽って勝ち取る内定ほど、価値のないものはありません。

今回はあえて内定から逆算した自己分析の話をしましたが、上記項目に自分が合わないなと思えば、存分に違う業界も見てみましょう。

皆さんが知らない成長業界、優良企業はきっとたくさんあります。

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ABOUTこの記事をかいた人

難波 春吾

大学卒業後、メガバンクへ入社。業界・企業分析に注力。その一方で、同年代のミスマッチの現状を知り、銀行員としての業界知見を活かし、数多くの就職相談にのってきた。現在は、企業の一側面しか見えない就活の現状を変えるべく、企業・学生・大学との架け橋となる存在を目指している。