自己分析で決まる?勝利への方程式 ~証券リテール営業編~

今回も”邪道の自己分析”です。
「証券会社リテール」を対象に考えてみたいと思います。
「証券会社リテール」といえば、平均給与が高く、女性も”地域総合職”として活躍できる職種として知られています。

本来自己分析をなぜやるのかと言えば、一般的な回答は以下2つでしょう。

  1.  自分の強み・弱みを知るため
  2.  自分に合う業界・企業を見つけるため

就活の本来の姿、入社後の自分のことを考えれば非常に重要な事です。
王道の自己分析の仕方は、他の記事でも多数紹介しています。

<URL>
■就活初心者でも簡単! 〜元人事責任者が教える、最も効率的な自己分析法〜
■自己分析を5つのステップと時期で解説

ただ、今回はあえて”内定を取ること”だけをゴールに自己分析を考えてみようじゃないかと思います。
「証券業界に行きたいんだ、理屈じゃないんだ!」という人向けに考えてみました。
それでは、邪道の自己分析講座のスタートです。
※今回の内容は「リテール営業編」です。
「投資銀行部門」志望の方は、今後記事にしていくので参考にしてください。

証券リテール営業の求める人材4項目

 まずは、証券業界が欲しい人材の重要4項目とその理由について説明していきましょう

泥臭い努力ができるかどうか

→証券業界のリテール営業職は、かなりハードな業界。新規営業はもちろん、1回の商談で契約が取れることの方が稀な業界であるため、2、3回断られたとしても粘り強くアプローチしていく根性が重要です。体育会のイメージが強いのも、そのような営業プロセスの影響も大きいでしょう。

職種・仕事理解

→証券業界は、ハードな労働環境などを理由に早期離職も少なくありません。平均給与も高いので一見華やかなイメージもありますが、「泥臭い部分を理解した上で志望している」ということが非常に重要です。

(証券リテールの求める)コミュニケーション能力

→上記にもあるように、新規で営業開拓をしていくことはどこの証券会社でも求められます。
初対面でも相手の懐に飛び込めるコミュニケーション能力や、多少のことでは挫けず良い意味で鈍感に会話を進められるキャラクターは求める人間像に近いでしょう。

ストレス耐性が高い

→証券会社の営業は、結果が数字にハッキリと出ます。
それにはメリットデメリットがあり、メリットとしては「自分の努力が可視化され正当に評価されるところ」。デメリットとしては「個人的にいくら頑張っても結果を出せないと中々評価してもらえない」というところです。
その点において、たとえ短期的に結果が得られなくても我慢強く努力を継続していけることが出来る人は欲しい人間像となります。

具体的アプローチ

 次に上記の項目に繋がる要素を引っ張ってくるための具体的アプローチを説明していきます。

困難だった出来事の明確化

泥食い努力が出来る人間かを相手に伝えるために、皆さんが学生時代に通ってきた困難だった出来事をよりリアルに伝えていく必要があります。
その際意識するべきことは、当時の状況をより具体的に説明すること。
「部活のレギュラーを取るために、死ぬ気で頑張った」というエピソードも、部員数やそのチームの強さによって、伝わり方は激変します。
必ずしもスポーツをやってきた人は面接官になるわけではないので、いかに自分の経験が困難であったかを相手に伝える工夫をしましょう。

OB / OG 訪問

→オフィシャルで開く企業説明会やセミナーでは、あまり仕事内容の泥臭い部分は語られません。
直接その企業・業界の先輩社員から話を聞いた上で、仕事理解を進めましょう。
企業人事も「そこまでして、うちの企業の情報を知ってくれたんだな」→「本当に証券業務がやりたいんだな」と感じて食えれるので、より魅力的にあなたが映るはずです。

(証券業界の求める)コミュニケーション能力

→初めから人間関係に不自由なかったというエピソードではなく、試行錯誤の末に周りと関係構築ができたエピソードを選択しましょう。
あなたがどのように相手と信頼関係を構築するのか、そのプロセスを最も人事は知りたいと思っています。
自分なりの工夫や行動原則を盛り込みながら伝え、「この学生なら、どんな相手とでも良い関係を築けるな」と思ってもらえるように意識しましょう。

 

最後に

就活では無理やり自分を偽って勝ち取る内定ほど、価値のないものはありません。

今回はあえて内定から逆算した自己分析の話をしましたが、上記項目に自分が合わないなと思えば、存分に違う業界も見てみましょう。

皆さんが知らない成長業界、優良企業はきっとたくさんあります。

ABOUTこの記事をかいた人

難波 春吾

大学卒業後、メガバンクへ入社。業界・企業分析に注力。その一方で、同年代のミスマッチの現状を知り、銀行員としての業界知見を活かし、数多くの就職相談にのってきた。現在は、企業の一側面しか見えない就活の現状を変えるべく、企業・学生・大学との架け橋となる存在を目指している。