自己分析で最も大事な【強み】と【軸】

自己分析は就活で最初から最後まで付きまとう避けられないもの。
「どこから始めたら良いの?」「どこまでやれば良いの?」と疑問に思う人も多いかと思います。
今回は自己分析で絶対に外せないポイントの①強み②軸について解説します。

まず、何故この
2つのポイントが大事かを解説していきます。
結論から伝えると企業がそれを元に採用判断をしているから」です。
金融機関での人事の経験・また、200社を超える企業人事とのディスカッションから
どの企業も共通して見ているポイントがあると分かりました。

企業が採用する際に、最終的に判断軸としているポイントは
あなたが入社して、会社に貢献してくれるか」です。
では”貢献してくれるかどうか”をどういった視点で判断しているかというと以下の2点になります。

①能力があるか

②会社に合っているか

「①能力があるか=強み」

その会社で活躍し、会社に貢献してくれるかどうかを能力面から判断されます。
即戦力化を求められ、ポジションオファーを用意している外資系企業はこの「①能力=強み」を重視する傾向にあります。

就活で良く聞かれる
強みとも置き換えられます。
強みは「英語力」や「複数のプログラミング言語」などのハードスキルでも、「周りを巻き込む力」や「継続力」などのソフト面のスキルでも良いですが、「この会社の仕事でこう活かせる」という部分までイメージして考えることが大切です。

どういった能力が求められるかは企業のビジネスモデルや職種によって様々で、企業によって異なります。その会社のビジネスや実際の業務を理解して、自分の「能力=強み」がその会社でどのように発揮できるかを伝えられるようにしていきましょう。

以上のように就活生のみなさんは、「この強みを活かして、きっと活躍してくれるだろう」と人事に思わせるように自身の能力=強みを示す必要があります。

「②会社に合っているか=軸・価値観」

2つ目の貢献してくれるかどうかの判断軸として会社に合っているかが問われます。

特に日系企業はこの「会社に合っているか」を重視します。外資系企業と異なり、日系企業は長期の就業を期待し、時間をかけて育てていくスタンスです。そもそもポテンシャル採用の要素が強い新卒採用では現時点での能力より「会社に合っているかどうか」を遥かに重要視しています。
だからこそ多くの企業が「志望動機」を聞き、皆さんを悩ませる質問の1つである「なぜ〇〇社ではなくウチなのか?」という質問をしてくるのです。

なぜ「会社に合っているか」が「貢献してくれるかどうか」の判断軸になるのか

1.
合っていると仕事にエネルギーを注ぎ、成果を出してくれる可能性が高いから

2.
投資・育成期間と定めている23年で辞めずに頑張ってくれる可能性が高いから
です。

1は皆さんの経験でも当てはまることがあるのではないでしょうか。例えば、筆者は小学校から野球を続けてきました。辛いことも多く何度も辞めたいと思うことがありましたが、試合に勝った時にチームメイト皆で喜びあえることが他の何にも変え難く、そのために練習を重ね上達していきました。これと同じように「この仕事は楽しい」「自分のやっていることは〇〇の役に立っている」と感じられるような、自分の価値観に合っている仕事であれば人は努力をしてその分の成果を出します。

2
は副次的なものですが、新卒の皆さんを採用するために企業は大きな投資をしています。採用広告費や人事の人件費、入社後の研修費など少なくとも1人あたり数百万円を投資しています。一方でその投資分を本当の意味で会社に還元してくれるのは早くて1年後、通常23年かかると言われています。ですので、少なくとも3年程度は会社に在籍してもらわなければ企業はその投資分を回収できません。合っているかどうかは、そういった側面からも大事な判断軸になっています。

上記のように皆さんは「この学生はウチに合っている。きっと頑張って活躍してくれるだろう」と思わせるように自分の「軸=価値観」を示す必要があります。

まとめ

企業は皆さんを「貢献してくれるか」という視点で採用の可否を判断しています。
そのための判断尺度として
①能力があるか
②会社に合っているか
2つがあり、これらを確りと示せるように自己分析で

・自分の能力=強みは何か、またそれは企業でどのように活かせるか
・会社に合っていると言える自分の軸=価値観は何か

を言語化していけるようにしていきましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

志禮 直也

大学3年次に現地ワインバーの立ち上げに従事しながら1年間のイギリス留学を経験。メガバンクのホールセール業務・採用業務を経験。ホールセール業務を通じて知ることが出来た「名前も知らない素敵な企業」に第三者視点からスポットライトをあてるべく、採用業務を通じて感じた問題意識である「学生1人1人に最適なキャリア」を実現させるべく株式会社ツイングを設立。