【自己分析】5つのステップと時期で解説

就活の基本でありながら極意でもある”自己分析”
実は、就活を終えた先輩から「もっと早くorしっかりやっておけば良かった」という声が一番多く聞かれるのも自己分析です。
この記事では自己分析を5つのStepに分け、それぞれのポイント・目安となる時期について解説していきます。

 

Step1:自己分析のポイントやり方を押さえる

推奨時期:3年生の6月

デットライン:3年生の11月

今まさに皆さんがされていることです。

自己分析に必要なポイントをこの記事や、その他の自己分析に関する記事を読んで理解していくようにしましょう。

【自己分析のはじめに絶対読んで欲しいオススメ記事はこちら】

就活初心者でも簡単! 〜元人事責任者が教える、最も効果的な自己分析法〜

 

Step2:自己分析で「自分の強み=スキル」を明確にする

推奨時期:3年生の10月

デットライン:3年生の3月末

企業・人事は大きく分けて2つの視点で「みなさんが入社することで自社のメリットになるか・自社に貢献してくれるか」を推し量ります。

その1つ目が「スキル=強み」です。

面接やESで必ず聞かれる「頑張ったこと」「学チカ」など、具体的なストーリーの中で「自身のスキル=強み」を示せるように、まずは自分自身で文言化することが必要になります。

形式的な「〇〇力」のようにする必要はありません。
また、「TOEIC990点」「3つのプログラミング言語を扱える」など具体的なスキルである必要もありません。

大事なことは「自分の言葉で語ること=自分の定義をハッキリさせた上で言葉にすること」です。

例えば”行動力”という言葉には「取り掛かる速さ」「やり始めたことをやり抜く力」また、「色々なことにチャレンジする姿勢」など解釈が分かれます。自分の伝えたい”行動力”はどれなのか、更に深掘りをして自分の言葉で伝えるようにしましょう。

 

Step3:自己分析で「自分の軸=価値観」を明確にする

推奨時期:3年生の11月

デットライン:3年生の2月

企業・人事が見る2つ目のポイントが「うちの会社に合っているか」です。合っている仕事であれば人は自然と頑張り、良い結果が付いてきます。みなさんも何か長く続けた部活や習い事・趣味があると思いますが、好きなこと・面白いと感じることであれば自然と「より上手くなりたい」と努力してきたのではないでしょうか。仕事も全く同じことが言えます。

それを判断するために企業は
「この学生さんは何にモチベートされるのか」
「何に価値を感じる人間なのか」
を知ろうとします。

上記の問に対して、自分自身が明確な言葉で伝えられるようにしていく必要があります。

スキル=強みと違い、「〇〇さんの強みは何ですか?」などの直接的な質問ではなく、ガクチカなどで話す過去の具体的な活動を”頑張れた理由”や、”取り組んだ理由”、”意思決定の際に共通してみられる志向性”等から推し量られることが多いです
そのため、伝わらないまま終わってしまう可能性が高いことにも注意が必要です。
自分自身が「軸=価値観」を明確に理解し、それを意識的に伝えるようにしましょう。

 

Step4:「どのストーリーで伝えるか」を明確に

推奨時期:3年生の12月

デットライン:3年生の3月

Step2とStep3を通して、伝えるべきポイントが自分の言葉で明確に出来たら、それらを具体的なストーリーに落とし込みます

ESであれば文章で、面接であれば口頭で伝えられるようにしていく必要があります。

具体的には

自分の伝えたい強みが「周りを巻き込む力」だと仮定します。その力が発揮されたストーリーとして挙げられる
「飲食店のアルバイト」「サークル活動」「ゼミ」「長期インターン」の中で”どれが一番伝わるか”
また、その話の”どの部分にスポットライトを当てると伝わりやすいか”

を明確にしていきます。

※伝えたい話が複数ある場合、全てのストーリーで、一貫性した自分の強みや価値観を伝えられることがベストです。過去のストーリーを話すチャンスは「頑張った経験」「苦労した経験・挫折経験」「チームで取り組んだ経験」
など様々あります。その全てで一貫して伝わってくる強みや軸は強く印象に残ります。

また、大学時代のエピソードでは「強みが発揮された話」「価値観を反映して行った意思決定」の話とリンクする、「強みが醸成された話」「価値観が出来上がった話」を用意しておくと、より深く人事に印象付けることができます。

 

Step5:”何故この企業か”を語れるように

推奨時期:ES(志望動機)を書く前

デットライン:面接前

自己分析の最終ステップとして、納得感のある志望理由を伝えるために
「価値観・軸」をベースにした「この会社でなくてはいけない理由」を明確に語れるようにしましょう。

Step5は自己分析だけで完結するものではなく、企業分析と合わせて行う必要があります。
今まで行ってきた自己分析を企業分析と繋げるイメージを持って下さい。

具体的には
「私の強みは〇〇である(強み・スキル)」→「A社でこのように活かせる」
「私は〇〇を実現したい(軸・価値観)」→「A社であればこのように実現できる」→「だからA社を志望します」
のように繋げていきます。

ここまで出来たら90%自己分析は完成です。

しかし、最後に皆さんが頭を悩ます企業・人事からの質問があります。
「何故ウチじゃないとダメなのか」「〇〇業界の中で何故弊社を志望するのか」
これらの質問に、企業・人事に納得してもらえる返答をするために”自己分析の最後の詰め”が必要になります。
ここが出来て、自己分析はようやく100%完成です。

誰もが知るような大手企業でも、同業他社と比較して“その会社しか出来ないこと“は殆どありません。

だからこそ、自分の価値観をベースに「この会社である理由」を伝えていく必要がります。
※外資企業と比べ、日系企業は特に「何故ウチなのか」を重視します。

自己分析の最終ゴールとして、この質問に対して納得感のある答えが言えるように、企業分析と絡めながら、自己分析を完成させましょう。

まとめ

自己分析に関しては早く行って困ることはありません。出来る限り”推奨時期”に沿って計画的に進めてください。

①自己分析のポイント・やり方を抑える
推奨時期:3年生の6月
デットライン:3年生の11月

②強み=スキルを明確化
推奨時期:3年生の10月
デットライン:3年生の3月

③軸=価値観を明確化
推奨時期:3年生の11月
デットライン:4年生の4月

④どのストーリーで、どう伝えるかを明確化
推奨時期:4年生の4月
デットライン:4年生の5月

⑤何故この企業か、を語れるように
推奨時期:ES提出前
デットライン:面接前

ABOUTこの記事をかいた人

志禮 直也

大学3年次に現地ワインバーの立ち上げに従事しながら1年間のイギリス留学を経験。メガバンクのホールセール業務・採用業務を経験。ホールセール業務を通じて知ることが出来た「名前も知らない素敵な企業」に第三者視点からスポットライトをあてるべく、採用業務を通じて感じた問題意識である「学生1人1人に最適なキャリア」を実現させるべく株式会社ツイングを設立。