明治大学特別講演〜優良企業発見講座〜

今回は明治大学・生田キャンパスにて実施した「優良企業発見講座」の中で伝えきれなかった部分の解説します。

今回取り上げるのは【IR情報を活用した企業分析方法】です。

講演のテーマでもあった”優良企業を発見する”という目線で、
「安定している会社か」「潰れないか」「今後伸びていきそうか」という点をチェックすることが出来ます。

また、就職活動においての企業分析でIR情報を活用する就活生は10%以下なので、周りと差のつく情報収集ができ、面接で志望理由を伝える際も差別化した志望理由を伝えることが出来ます。

「IR」「財務分析」と聞くと難しい印象を受け、嫌厭したくなるかもしれませんが、今回お伝えする内容は非常に簡単かつ手軽に情報収集できるので是非内容を理解して今日から活用してほしいと思います。

【この記事の内容】
1.IR情報〜有価証券報告書〜
2.これだけ見てみよう①事業の状況
3.これだけ見てみよう②対処すべき課題・事業等のリスク
4.これだけ見てみよう③従業員の状況

1.IR情報〜有価証券報告書〜

IR情報とは投資家向けの情報全般を指し、今回紹介するのは企業の経営状況・財務状況の報告書である”有価証券報告書”です。
有価証券報告書は企業のHPの「投資家向け情報・IR情報」から確認することが出来ます。今回は一覧で有価証券報告書を検索できる金融庁の電子開示システム「EDINET」から検索する方法をお伝えします。


検索エンジンから「EDINET」と検索し、TOPページの「書類検索」をクリック。「提出者/発行者/ファンド」の欄に企業名を入力し、「書類種別」の「有価証券報告書」をチェックし検索を実行してください。検索結果が下部に表示されるので、直近の決算期の有価証券報告書をクリックしてください。

有価証券報告書は企業によっては数百ページのボリュームとなり、全て読むことは時間のない就活生にとってはかなり難しく、またその必要もありません。
次の項目で紹介する3つのポイントだけ確認するようにしましょう。

有価証券報告書の3つのポイント

 

 見るべき3つのポイントは以下の3点です。
①事業の状況
②課題・リスク
③従業員の状況
B/S・P/Lなどの財務諸表や難しい数字ではなく、文章ベースで確認出来るので移動中でも簡単に企業研究が出来ます。以下3つの項目に関して解説していきます。

2.これだけ見てみよう①事業の状況

こちらの項目ではその企業・業界の置かれている状況が簡潔に記載されています。
現状から考えて、これから先どういった方針で、どういった方向に向かっていくかが記載されています。
企業が力を入れていく領域と自身のやりたいことの方向性がマッチしているかを確認することが出来ます。 

3.これだけ見てみよう②対処すべき課題・事業等のリスク

この項目では現状企業が直面している課題や将来的なリスクについて記載されています。
課題やリスクを理解することで、今後の取組や、その企業の弱みを知ることが出来ます。
面接でも「ウチの会社の弱みはなんだと思いますか?」等の質問をされることがありますが、こちらを確認しておくことで正確な回答が出来るようになります。
入社先を選ぶ上でも、その企業の課題やリスクを知っておくことは非常に大切ですので必ずチェックするようにしましょう。

4.③従業員の状況

3つ目は「従業員の状況」です。
こちらの項目では、事業ごとの人員数や平均年収・平均勤続年数等が確認できます。
平均年収や平均勤続年数は四季報などでも確認できますが、事業ごとの人員数を知ることで自身が配属される可能性の高い領域や、どの事業に力を入れているのかを知ることができます。

まとめ

IR情報を活用した企業分析は他の就活生と差のつく企業研究ができる非常にオススメできる方法です。今回お伝えした3つのポイントは簡単にチェックでき、基本的に同じ形式で書かれているので同業他社の比較分析にも効果的です。是非活用してみてください。

このような企業分析の仕方はもちろん、ツイングでは就活生の皆さんの無料サポートを実施しています。
「企業分析の方法をもっと知りたい」「何から初めて良いか分からない」「面接の対策がしたい」という方は気軽にご相談ください。

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ABOUTこの記事をかいた人

志禮 直也

大学3年次に現地ワインバーの立ち上げに従事しながら1年間のイギリス留学を経験。メガバンクのホールセール業務・採用業務を経験。ホールセール業務を通じて知ることが出来た「名前も知らない素敵な企業」に第三者視点からスポットライトをあてるべく、採用業務を通じて感じた問題意識である「学生1人1人に最適なキャリア」を実現させるべく株式会社ツイングを設立。